プリウスの走行性能
プリウスの走行性能
2018年12月にマイナーチェンジを行い、エクステリア、インテリアともに刷新したプリウスですが、報道発表資料には走行性能の変更の記載はありませんでした。
基本的にパワーユニットやサスペンションには変更がないということになります。
2015年12月に現行プリウスが登場し、ダブルウィッシュボーン式サスペンションをリアに採用して大きな話題になりました。
プリウスは燃費性能ばかりに目が行きがちですが、運動性能もかなり高くワインディングなどを気持ちよく走ることができます。
プリウスは、エンジンは1.8Lで最高出力98PS、最大トルク142N・m、モーターは最高出力72PS、最大トルク163N・mを発揮します。
馬力はたいしたことがありませんが、車重が約1,400kgしかありませんから、かなり力強い加速をします。
現行モデルのプリウスには、ドライブモードスイッチが用意されており、スポーツモード、ノーマルモード、エコモードに切り替えて走行することができます。
このパワーを受け持つのが、TNGAプラットフォームとダブルウィッシュボーン式サスペンションになります。
いくら素晴らしいサスペンションを装着していても、ボディ剛性がなければ、クルマの安定性は悪くなり安心して走行することができません。
今度のプリウスは、ボディ溶接にレーザースクリューウェルディングと呼ばれる新技術で溶接されています。
この溶接は、溶接間隔を短くできるので以前のスポット溶接より剛性が上がります。
ボディ鋼板だけでなく、溶接技術の進化により高い剛性を持ったボディを手にいれ、それに見合ったしなやかでショックの少ないスプリングの採用で、高次元で走りの質が高められています。
これらの新技術を導入したプリウスの走りは、パワーそして運動性能もハード面で高くなりました。
そして、ハイブリッドならではのモーター制御により、不整路でのピッチングを抑制し、なめらかな走行ができます。
プリウスは300万円級の高級車となり、それにみあった走行性能を手に入れ、安全に快適に、そしてときにはアグレッシブに走行できるクルマとなりました。